Web業界への転職に有利な資格一覧|初心者でも取得可能


Web業界は未経験からでも挑戦できる分野ですが、資格を取得することで転職成功率や即戦力としての評価が格段に上がります。
本記事では、職種別のおすすめ資格やキャリアアップ向け難関資格、さらに完全オンラインで取得できる民間資格まで幅広く紹介します。
自分に合った資格を見つけ、成長スピードの速いWeb業界でキャリアの可能性を広げましょう。
目次
Web業界への転職に資格は必要?
Web業界では、実務経験やスキルが重視される傾向がありますが、未経験からの転職においては資格が強力な武器になります。
資格を持つことで、基礎知識の習得や学習意欲を示すことができ、企業側からの信頼や評価にもつながります。
未経験でも目指せる?資格の役割とは
未経験者がWeb業界に転職する際、資格は「知識を持っている証明」として非常に有効です。
とくに国家資格や認定資格は、学習意欲や基礎理解をアピールできる要素となります。
資格取得の過程で得た知識が業務に活かせる場面も多く、転職後のスタートダッシュにもつながります。
スキル証明としての資格の価値
Web業界では、実践力が問われる場面が多いとはいえ、スキルを定量的に証明する手段は限られています。
資格なら、客観的にスキルを可視化するツールとして有効です。
例えば、ITパスポートやHTML5プロフェッショナル認定試験のような資格は、学習範囲が明確であり、企業にとっても判断しやすい基準となります。
実務未経験でも一定の知識や技術力があることを示せるため、書類選考の突破率向上や、研修負担の軽減といった面でも評価されやすくなります。
分野別|Web系の資格は3つに分類される
Web系資格は、大きく以下に分類されます。
- IT系
- Webデザイン系
- Webマーケティング系
それぞれ異なる専門性が求められるため、自分が目指す職種に合わせて資格を選ぶことが大切です。
IT系:基礎技術やインフラを支える資格
IT系資格は、Webサイトやアプリの設計・開発・運用に必要な知識を証明するものです。
たとえば、ITパスポートはIT全体の基礎知識を体系的に学べる国家資格で、未経験者にもおすすめです。
基本情報技術者試験や応用情報技術者試験は、より高度なプログラミングやアルゴリズム、システム構築の知識が問われるため、エンジニア志望者に適しています。
また、ネットワークやセキュリティ、データベースなど、専門領域に特化した資格もあり、キャリアアップを目指す上でも役立ちます。
デザイン系:表現力とUI/UXに直結する資格
Webデザイン系資格は、ユーザーの視覚体験や操作性に関わるスキルを証明するものです。
代表的なものに、Webクリエイター能力認定試験があります。デザインの基本原則やHTML/CSSのコーディング力が問われ、実務に直結した内容が特徴です。
また、Photoshop®やIllustrator®クリエイター能力認定試験は、ビジュアル制作の基本技術を証明できます。
UI/UXの知識とデザインソフトのスキルを身につけることで、Web制作現場で即戦力として活躍できる可能性が高まります。
マーケティング系:集客・分析を担う資格
Webマーケティング系資格は、WebサイトやSNSを活用した集客・分析・広告運用のスキルを証明するものです。
Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)は、アクセス解析の基礎と実践を問う資格で、マーケターだけでなくディレクターにも有益です。
SEO検定やWebアナリスト検定などは、検索エンジン対策やユーザー行動の分析に関する専門知識を学ぶのに適しています。
数字に強いマーケターや、戦略立案に携わる人材を目指す方にとっては、取得する価値が高い資格です。
【職種別】おすすめWeb資格一覧
以下の主要な職種ごとにおすすめの資格を紹介します。
- Webエンジニア向け
- Webデザイナー向け
- Webマーケター向け
- Webディレクター向け
- Webライター・編集向け
Web業界には多様な職種があり、それぞれに適した資格があります。
未経験からの転職を目指すなら、自分の志望職種に合った資格を選ぶことが大切です。
Webエンジニア向け|ITパスポート〜スペシャリスト系
Webエンジニアにおすすめの資格は、以下のとおりです。
資格名 | おすすめの理由 |
---|---|
ITパスポート | 国家資格で未経験者でも取り組みやすく、ITの基礎全般を網羅して学べる |
基本情報技術者試験(FE) | 開発や設計の基礎知識を身につけられ、エンジニア志望のアピール材料になる国家資格 |
HTML5プロフェッショナル認定試験 | コーディングのスキル証明に有効で、Web制作やフロントエンド職でも評価されやすい |
Webエンジニアは技術職のため、知識の証明として資格が役立ちます。
特に国家資格は履歴書でも評価されやすく、IT未経験者の信頼を高める武器となります。
将来的にバックエンドやインフラに進みたい方にも土台作りとして有効です。
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Webデザイナー向け|HTML/CSS・Photoshop等
Webデザイナーを目指す方には、以下がおすすめの資格です。
資格名 | おすすめの理由 |
---|---|
Webクリエイター能力認定試験 | コーディングとデザイン設計の基礎を総合的に学べ、制作実務への応用力が高い |
Photoshop®クリエイター能力認定試験 | Adobe Photoshopの操作スキルを評価する資格試験。画像加工・バナー制作の基本操作を習得でき、視覚表現の幅を広げられる |
Illustrator®クリエイター能力認定試験 | Adobe Illustratorの操作スキルを認定する資格試験。ロゴやアイコン作成に必要なスキルを証明でき、UIパーツのデザインにも役立つ |
Webデザイナーには、見た目の美しさだけでなく、HTMLやCSSといった構造理解も求められます。
上記資格はいずれも実務に直結する内容で、未経験からのスキル習得に最適です。デザイン系職種を目指すなら早期取得を目指しましょう。
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Webマーケター向け|GAIQ・SEO検定など
Webマーケターのスキルを獲得・証明するには、以下の資格を取得してください。
資格名 | おすすめの理由 |
---|---|
Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ) | アクセス解析の基本を学べ、数字を用いた改善提案ができるようになる |
SEO検定 | 検索順位を上げるための基礎知識が学べ、ライティングや集客施策に活かせる |
Google広告認定資格 | 広告運用の基本が身につき、実務での即戦力や広告代理店との連携にも役立つ |
Webマーケターは数字で成果を出す職種のため、計測ツールやSEOの理解が必須です。
Google系資格は信頼度が高く、無料で取得できるものもあるため、未経験からでも挑戦しやすい点が魅力です。
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Webディレクター向け|幅広い知識を証明できる資格
以下は、Webディレクターにおすすめの資格です。
資格名 | おすすめの理由 |
---|---|
ITパスポート | 幅広いITリテラシーを身につけることで、現場との調整や進行管理に強くなる |
Webクリエイター能力認定試験 | 制作現場の基本的な工程理解を深め、円滑なコミュニケーションに役立つ |
GAIQ(Googleアナリティクス) | 数字に基づいた分析・提案スキルがつき、上流工程での戦略設計に活かせる |
Webディレクターは、幅広い領域にまたがる知識と調整力が求められます。
資格を通じて多面的なスキルを学ぶことで、未経験者でも「総合的な視点がある」と評価されやすくなります。マネジメント志向の方にもおすすめです。
Webライター・編集向け|文章・SEOの資格
Webライターや編集の仕事には、以下の資格が役立ちます。
資格名 | おすすめの理由 |
---|---|
SEO検定 | 読まれる記事を書くための検索エンジン対策の基本が学べ、成果に直結しやすい |
Webライティング能力検定 | 文章構成・語彙・リサーチなど、読みやすく信頼性の高い文章を作成する力が身につく |
Webライターや編集者は、感覚ではなく「伝わる文章」を作る技術が必要です。
SEOの視点や文章の基礎を資格で学べば、他のライターとの差別化になります。
特にSEO検定は実用性が高く、ディレクター職やマーケティング職へのステップアップにもつながります。
キャリアアップを狙うなら挑戦したい難関資格
Web業界で一定の経験を積んだ後、さらなるスキルアップや管理職を目指す場合には、難関資格の取得が有効です。
分野 | 資格名 | 主な対象職種 | 特徴・難易度ポイント |
---|---|---|---|
IT系(国家資格) | プロジェクトマネージャ試験(PM) | PM・管理職・ディレクター | プロジェクト全体の計画・管理・品質保証を担う力を証明。高度情報処理技術者試験のひとつで難易度が高い。 |
IT系(国家資格) | 応用情報技術者試験(AP) | エンジニア・PM・SE | 設計・マネジメント寄りの知識を問う上級資格で、管理職候補に有効。 |
セキュリティ系 | 情報処理安全確保支援士(SC) | セキュリティエンジニア | 高度なセキュリティ管理スキルが必要で、国家資格の中でも難易度が高い。 |
ネットワーク系 | ネットワークスペシャリスト試験(NW) | インフラ・ネットワーク技術者 | 論文試験も含まれ、広範囲なネットワーク知識が求められる。 |
データベース系 | データベーススペシャリスト試験(DB) | DBエンジニア・分析職 | SQLや設計・運用管理に関する高度な理解が必要。 |
専門性や高度な知識を証明できるため、企業からの信頼や評価が高まります。
未経験からすぐに挑戦する必要はありませんが、キャリアが進んだ段階での目標として計画的に準備することをおすすめします。
よくある質問|Web資格に関するQ&A
ここでは特によく寄せられる質問を取り上げ、未経験者の方でもわかりやすい形で解説します。
- Webで取れる国家資格はありますか?
- 簡単に取れて役立つ資格はどれ?
- 3大IT資格とは何ですか?
- 一番難しいIT資格は?簡単な国家資格は?
Web資格に関しては、種類や難易度、必要性など多くの疑問があります。資格選びや学習計画を立てる際の参考にしてください。
Webで取れる国家資格はありますか?
完全にWeb上だけで学習から受験、合格まで完結できる国家資格は、現時点では存在しません。
ITパスポートや基本情報技術者試験といった国家資格も、学習や申込はオンラインで可能ですが、受験は全国の試験会場で行うCBT方式が採用されています。
一方、民間資格であれば、学習から受験、合格認定までをすべてオンラインで完結できるものがあります。
代表例として、Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)やGoogle広告認定資格などがあります。
自宅から受験可能のため、未経験者でも取り組みやすい点が魅力です。
簡単に取れて役立つ資格はどれ?
未経験からでも比較的短期間で取得でき、かつ実務で役立つ資格としては、以下があります。
- ITパスポート
- Webクリエイター能力認定試験
- SEO検定
試験範囲が明確で学習計画を立てやすく、合格率も高めです。
特にITパスポートは国家資格であり、履歴書にも記載しやすい点がメリットです。
また、Webクリエイター能力認定試験はHTMLやCSSの基礎を学べるため、Web制作職やデザイナーを目指す方にも向いています。
Web系の資格取得を目指すなら、こうした入門資格から始めると良いでしょう。
三大IT資格とは何ですか?
一般的に「三大IT資格」と呼ばれるのは「基本情報技術者試験」「応用情報技術者試験」「ITパスポート」です。
いずれも情報処理推進機構(IPA)が実施する国家資格で、IT業界全般で評価されます。
ITパスポートは入門編として位置づけられ、基本情報技術者試験は中級、応用情報技術者試験は上級レベルです。
段階的に取得することで、ITの基礎からマネジメントまで一通り学べます。未経験者の場合はITパスポートから始めるのが一般的です。
一番難しいIT資格は?簡単な国家資格は?
最難関とされるIT資格には、以下が挙げられます。
- 情報処理安全確保支援士(SC)
- ITストラテジスト試験(ST)
- ネットワークスペシャリスト試験(NW)
高度情報処理技術者試験のカテゴリーに含まれ、実務経験や高度な知識が必要です。
Web業界初心者には非常に難しい試験となるため、将来的に挑戦できるよう、難易度の低い資格から挑戦しましょう。
Web業界はベンチャー企業が多く、キャリアの可能性が広がる
Web業界はベンチャー企業の割合が高く、スピード感ある成長環境と裁量の大きさが魅力です。
資格を活かして入社すれば、実務経験を積みながら多様な業務に挑戦でき、スキルの幅を一気に広げられます。
未経験からでも努力次第で早期のキャリアアップが可能で、自分の得意分野を軸に専門性を高め、マネジメントへ進む道も開けます。
変化の激しい業界だからこそ、資格と実務経験を組み合わせて、自らキャリアを切り拓いていくチャンスがあります。