医療機器ベンチャーでおすすめの企業5選

医療業界は、私たちの健康的な生活を支え維持には欠かせない分野として、社会貢献度の高い業界のひとつです。

特に、近年はDXの推進や高齢化社会、人手不足といった様々な課題がある中で、最新の技術を活用した医療機器やサービスを展開するベンチャー企業の活躍に注目が集まっています。

そこで、本記事では医療機器でおすすめのベンチャー企業をご紹介します。
医療機器ベンチャーや、ソーシャルイノベーションに興味のある方はぜひ参考にしてください。

医療機器業界とは?

医療機器業界は、患者の治療や診断に使われる機器の開発、製造および販売を行う業界です。

医療機器には、内視鏡や手術ロボットといった精密機器から、AIを活用した診断機器、遠隔モニタリング機器まで、時代のニーズに対応した幅広い製品が存在します。

近年、医療機器業界ではベンチャー企業の活躍も目立っており、特にAIやロボティクス、3Dプリンター技術を活用した機器など、革新的な開発が注目されています。

日本の優れた医療技術は海外でも高い評価を受けていることから、グローバル市場を視野に入れた企業が多数活躍している点も特徴です。

また、医療のデジタル化やIT化が加速する中で、新しい技術やアイディアを柔軟に取り入れるベンチャー企業は、業界全体の成長を押し上げる存在として欠かせない存在と言えるでしょう。

このような背景から、医療機器業界は新たな技術革新と市場拡大の両面で将来性が期待される分野でもあり、社会貢献性が特に高い業界のひとつです。

医療機器ベンチャーに転職するメリット

以下では、医療機器ベンチャーに転職するメリットについて解説します。

  • 成長業界でスピード感をもって働ける
  • 新しい技術や専門知識に触れられる
  • グローバルに活躍できる機会も
  • 社会貢献度が高い

成長業界でスピード感をもって働ける

近年の医療業界は、高齢化や人材不足などの課題に直面しており、迅速な対応が求められています。

医療機器ベンチャーでは、柔軟な判断とスピード感のある業務プロセスが特徴で、早期に様々な経験を積むことが可能です。

このような環境では、若いうちから新規プロジェクトの担当や責任あるポジションを任されることも多く、自身の成長につなげることができます。

新しい技術や専門知識に触れられる

医療機器ベンチャーでは、最先端技術を駆使した製品開発に携わるチャンスも豊富です。

自身の専門分野を活かせるだけでなく、新しい知識や技術を学びながら実践できるため、継続的なスキルアップが期待できるでしょう。

日々の業務を通して学習を積み重ねることで、業界独自の知識や動向に対する理解が深まり、さらなるキャリアアップを目指すことも可能です。

グローバルに活躍できる機会も

医療機器は、世界中で需要が拡大している分野のひとつです。

日本における高い医療技術やサービスは国際的にも評価が高く、多くのベンチャー企業が海外市場に進出しています。

そのため、企業によっては語学力やグローバルな視野を活かしたキャリアを築くことも可能です。

日本国内の製品を海外の医療機関や企業に展開する仕事を通じて、大きなやりがいを感じられるでしょう。

社会貢献度が高い

医療機器は、人々の健康や命を支えるために欠かせない製品です。

革新的な製品を開発し、医療の現場で必要とする人々に届ける仕事を通じて、直接的・間接的の両面から医療を支えることができます。

特に、従来の医療課題の解決に挑むベンチャー企業では、単なるキャリア構築だけでなく、日々社会全体に貢献する充実感を得られることも大きな魅力と言えるでしょう。

医療機器業界の主な仕事・職種

ここでは、医療機器業界の主な仕事内容や職種をご紹介します。

主な仕事内容

医療機器業界の仕事は多岐に渡りますが、新製品の開発や品質管理、マーケティング、医療機関や患者のサポートなどが主な仕事内容となります。

人の命に関わる製品を扱うことから、品質や安全性の管理は特に重要な業務です。

また、ベンチャー企業では、最新のITやAI技術を積極的に取り入れた事業を展開していることも多く、デジタルスキルを活かした業務も比較的多いのが特徴です。

代表的な職種

医療機器業界での代表的な職種としては、以下が挙げられます。

  • 営業職
  • 研究・開発職
  • 生産・品質管理職
  • サービスエンジニア

営業職

営業職は、医療機関や医療機器販売代理店に製品を提案・販売する役割です。

実際に機器を使用したり販売したりする相手に対して、製品の操作方法やメリットをわかりやすく伝える必要があるため、専門知識に加え、高度なコミュニケーション能力が求められる職種です。

研究・開発職

医療機器の設計や試作、性能の検証を行う職種です。

特に、新しいチャレンジに積極的なベンチャー企業は、最新の技術を取り入れる情報収集能力や、技術・専門知識を製品に活かす発想力も重要な要素です。

生産・品質管理職

開発、設計された医療機器を実際に製造するための生産計画、プロセスの管理、最終的に出来上がった製品の品質チェックなど、一連の流れを管理するのが生産・品質管理職です。

部品の仕入れから、より効率的な製造方法の検討など、全工程に携わることから、幅広い知識やマネジメントスキルが求められます。

医療機器は人命に関わるため、生産・品質管理職は厳しい品質基準クリアしているかどうかを確認する責任もある、重要なポジションです。

サービスエンジニア

サービスエンジニアは、自社製品を導入している医療機関の機器を定期的に保守点検し、必要に応じて修理などのメンテナンスを行います。

医療機器を使用する現場スタッフを対象に講習会を行ったり、問い合わせに対応したりすることもあります。

また、故障やトラブルが発生した場合には早急な対応に当たる必要もあるため、重要な役割を担います。

おすすめの医療機器ベンチャー5選

最後に、医療機器業界におけるおすすめのベンチャー企業5社をご紹介します。

株式会社AIメディカルサービス

株式会社AIメディカルサービスは、AI技術を活用した内視鏡画像診断用ソフトウェアを開発するベンチャー企業です。

新しいAI技術を取り入れ、前例のない製品開発にも積極的に取り組んでいるのが特徴です。

また、技術開発だけでなく、医療の現場や一般患者など、実際に機器を使用する相手の思いに耳を傾けながら、本質的な課題の発見と解決を目指している点も強みです。

株式会社AIメディカルサービスでは、社員一人ひとりが自らの能力やスキルを常に磨き続けるカルチャーがあります。

このような企業文化の中で、個人の成長を大切にしながら、チームの総合力を伸ばせる環境があることも魅力のひとつと言えるでしょう。

代表取締役CEOの多田智裕氏は、Forbes JAPANが企画する「日本の起業家ランキング2025」のTOP20に選出された経歴があり、日本経済を牽引する起業家のもとで様々な経験を積めることもポイントです。

自身の成長によって会社や社会に貢献したいと考える人にとって、株式会社AIメディカルサービスは魅力ある企業としておすすめです。

基本情報(2024年12月調査)


・設立:2017年9月1日
・所在地:〒170-0013 東京都豊島区東池袋1丁目18-1 Hareza Tower 11F
・事業内容:内視鏡の画像診断支援AI(人工知能)の開発


インフィック株式会社

インフィック株式会社は、介護福祉業界に特化した機器やサービスを幅広く展開している企業です。

病院や介護施設向けの運営システムから、福祉用品の開発・販売、さらには研修やコンサルティング業務など、介護福祉に関連する全ての領域を手掛けることで、業界全体に貢献しているのが特徴です。

特に、医療の現場で早急に求められているDXの推進に対して、ネットワークを利用した独自のシステムを開発するなど、新しい挑戦を続けていることも高い業評価につながっています。

他業種から転職してきた社員も多く、それぞれのバックグラウンドを活かした多角的な事業展開ができるのもインフィック株式会社の強みとなっています。

これまでのキャリアで培ったスキルや知識を活かして、新しいチャレンジやキャリアチェンジによって成長を目指したい人にとって、インフィック株式会社は魅力ある企業と言えるでしょう。


基本情報(2024年12月調査)


・設立:2001年6月
・所在地: 〒100-0005 東京都千代田区丸の内3-3-1 新東京ビル7F
・事業内容:介護総合支援事業


CYBERDYNE株式会社

CYBERDYNE株式会社は、最先端のロボティクス技術を活用し、医療や福祉分野で革新的な事業を展開している企業です。

同社が開発した装着型サイボーグ「HAL」は、脳から神経、筋肉に伝わる信号を読み取って動作を補助する、世界初の発明として注目されています。

この発明は、2009年に「全国発明表彰」において「21世紀発明賞」を受賞しており、高い評価を受けています。

「HAL」の技術は、リハビリが必要な患者の身体機能の回復や、高齢者の生活向上に大きく貢献しています。

また、AIやIoTを活用した医療福祉システムの開発にも力を入れ、社会課題の解決と未来開拓の実現に向けて日々取り組んでいることも特徴です。

さらに、CYBERDYNE株式会社はグローバル展開にも積極的で、海外の売上比率が50パーセントを超えるなど、海外市場における成長性も高いことが強みでもあります。

医療や福祉分野に興味がある人はもちろん、ロボティクスやAI技術の分野でイノベーティブな仕事にチャレンジしたい人にとって、理想的な企業としておすすめです。

基本情報(2024年12月調査)


・設立:2004年6月24日
・所在地:〒305-0818 茨城県つくば市学園南2丁目2番地1
・事業内容:介護、医療用ロボットの開発、製造


 

メドメイン株式会社

メドメイン株式会社は、AIを活用した病理診断支援システム「PidPort」や医学生向けクラウドサービスの「Medteria」の開発・運営を行う企業です。

「PidPort」は、病理画像を迅速かつ正確に解析し、診断結果の精度向上を可能にする画期的なシステムです。

病理医不足が深刻化する中で、医療従事者のアシスタントのような存在として日々のワークフローの軽減とともに、患者の早期治療に貢献。

「PidPort」のもう1つの特徴が、クラウドベースのサービスにより、国内を含めた世界中の医療従事者と連携が取れる点であり、より質の高い診断と治療を実現しています。

このように、メドメイン株式会社は常にユーザーファーストに考えています。
社員一人ひとりが質の高い仕事を目指すカルチャーが根付いていることから、会社としてより高い価値を生み出していることが強みです。

また、職種や個人のワークスタイルに合わせた柔軟性のある勤務体系や、業務で必要となる語学の学習支援制度も整っているなど、福利厚生が充実している点もポイントです。

医療業界の未来に貢献できる仕事に携わりたい人や、自分らしい働き方を追求しながら成長したい人にとって、メドメイン株式会社は最適な環境と言えるでしょう。

基本情報(2024年12月調査)


・設立:2018年1月11日
・所在地:
福岡オフィス 〒810-0042 福岡県福岡市中央区赤坂2-4−5 シャトレサクシーズ104
東京オフィス 〒107-0062 東京都港区南青山2-10-11 A青山ビル2F
米国法人 212 Homer Ave, Palo Alto, CA 94301 USA(Medmain USA Inc.)
・事業内容:医療ソフトウェア・クラウドサービスの企画・開発・運営および販売


Ubie株式会社

Ubie株式会社は、生成AI技術を活用した自動問診アルゴリズムとプラットフォームの開発と提供する企業です。

「テクノロジーで人々を適切な医療に案内する」というミッションのもと、世界中の人々に適切な医療の選択肢を提案することで、多くの人が健康的な生活を送れる社会づくりを目指しています。

同社による症状検索エンジン「ユビー」は、2023年に総務省の「情報アクセシビリティ好事例2023」に選出された実績もあります。

これは、情報アクセシビリティが優れているICT機器・サービスの普及を促進するために行われたもので、あらゆるユーザーに配慮したアプリケーション設計が高く評価されました。

さらに、Ubie株式会社はDEI(Diversity=多様性、Equity=公平性、Inclusion=包括性)の取り組みにも積極的で、社員が何事も対しても疑問を持ち、議論を大切にする企業カルチャーによって、個人とチームの成長を促進しています。

また、能力主義と多様性を両立することで、メンバーそれぞれの異なる視点やスキルが活かされ、複雑な問題も多角的な解決策を見出せるチーム力も同社の強みと言えるでしょう。

このような環境で、お互いに協力し合いながら自分の能力を最大限に発揮し、成長していきたい人にとって、Ubie株式会社は魅力ある企業としておすすめです。

基本情報(2024年12月調査)


・設立:2017年5月
・所在地:〒103-0023 東京都中央区日本橋本町3丁目8番4号 日本橋ライフサイエンスビルディング4 5F
・事業内容:医療機関・製薬会社・生活者向けの支援サービスの開発、提供


医療機器ベンチャーは社会貢献度が高い!

現代の医療業界では、急速に進化するテクノロジーや、高齢化や人材不足といった社会問題に対応するための、イノベーティブな取り組みが求められています。

今回ご紹介した、AIやロボティクスといった最先端技術を活用しながら革新的な製品やサービスを提供するベンチャー企業は、医療現場や患者に大きな価値をもたらす存在として日本国内外から注目を集めています。

こうした刺激的な環境で働くことは、専門性を磨くだけでなく、グローバルな視野や最新の技術の習得にもつながり、キャリア形成を後押しするきっかけになるでしょう。

また、社会貢献度の高い仕事に携わることによって、より大きなやりがいを得られることも医療機器ベンチャーならではの魅力です。

これまでの経験やキャリアを活かした職種への転職はもちろん、未経験からスタートできる企業もあり、多くの可能性がある業界と言えます。

転職を検討する際には、企業の事業内容やカルチャーをよく理解し、自分の目標や価値観に合った企業を選ぶことが大切です。

今回の記事を参考に、最適なキャリアプランを考えてみてください。