ベンチャー企業のカルチャーの特徴は?調べ方も解説
ベンチャー企業は大手企業などとは違ったカルチャーがあります。
今回は、ベンチャー企業ならではのカルチャーがどういうものなのかと、企業のカルチャーの調べ方や体験手段について解説します。
ベンチャー企業のカルチャーを知り、ベンチャー企業への転職に繋げましょう。
目次
ベンチャー企業におけるカルチャーの特徴
多くのベンチャー企業は、大手企業や老舗企業など一般的な企業にはない独自のカルチャーを持っています。
一般的な企業には、多くの場合確立された企業体制が整っている一方で、保守的なカルチャーが根付いているケースもありがち。
一方で、新しく設立されたベンチャー企業はまだまだ成長段階にあり、革新的な事業内容や営業方針によって、働きがいを感じられるカルチャーが存在するのが特徴です。
以下では、ベンチャー企業における基本的なカルチャーの特徴を具体的にご紹介していきます。
革新的なアイディア
ベンチャー企業では、革新的なアイディアが次々と生み出され、その時々の時代に求められる事業を展開。
競合が少なく、かつ社会のニーズに合わせた分野で新しい製品やサービスを提供することで、他者との差別化を図り、成長を加速させるきっかけとなっています。
また、従業員は常に刺激的な環境に身を置くことで、新しい視点や考え方、価値観などを取り入れながら、スキルや人間力を磨くことができるでしょう。
強いチャレンジ精神
失敗を恐れない強いチャレンジ精神があることもベンチャー企業のカルチャーのひとつです。
これまでにないような新しい事業や取り組みは、大手企業など古くからある企業の場合、時に慎重になり過ぎてしまったり、上長の意見に左右されてしまったりと制約が多く、実現されないケースも少なくありません。
ベンチャー企業は、たとえ新しいチャレンジがうまくいかなかったとしても、すぐに切り替えて成功に結びつくまで取り組む姿勢を大切にする傾向があります。
企業側も、従業員に対して積極的に新しいことにチャレンジする創造性を推進しているため、一人ひとりが自由にアイディアを出し合える環境があるのも魅力的です。
従業員は、自分の貢献と業績が会社の成功にどのようにつながっているかを理解する成果志向があり、企業の成長と同時に自分自身の成長を感じることができるのもベンチャー企業ならではです。
変化に対する柔軟性
変化のスピードが速い時代に対応して、柔軟なアクションを起こせるカルチャーを持つベンチャー企業も多く存在します。
いくら革新的なアイディアであっても、全ての製品やサービスが市場に受け入れられるとは限りません。
そのような場合でも素早く修正を加え、時には別のアイディアに移行するなど、迅速な対応を行う必要があります。
また、企業側からのアプローチだけでなく、クライアントからのフィードバックに耳を傾けることでニーズを正しく理解し、柔軟に商品やサービスを展開することも求められます。
そのため、逆に言えば、ベンチャー企業は柔軟なカルチャーがないと成長の機会を損なう可能性が高まってしまうとも言えるでしょう。
事業活動の面だけでなく、従業員のフレキシブルなワークスタイルを重要視している企業も多いのが特徴です。
従業員に自由な働き方を推奨することで、より時間を有効活用してプライベートと仕事を両立した充実感のあるライフスタイルを実現している傾向にあります。
効率化とスピード感
変化に対応するために、効率的にタスクをこなすスピード感があることもベンチャー企業における重要なカルチャーです。
新しいビジネスアイデアであっても、競合他社による類似アイディアが市場に参入するスピードは著しいため、できるだけ迅速に優れた商品やサービスを提供することで競合優位性を築くことができます。
また、多くのベンチャー企業は一般的に限られた予算と人材の中で経営を行っているため、できるだけ効率的に業務をこなし、最大限の成果を上げることも重要。
無駄な時間やコストをカットして、効率的に運営するカルチャーもベンチャー企業持つ特徴のひとつです。
オープンコミュニケーション
ベンチャー企業の組織は、上下関係にとらわれず風通しの良いコミュニケーションが取れている場合も多くあります。
日常的な従業員同士のコミュニケーションを通して新しいアイディアを生み出したり、意見交換をしたりすることの重要性が理解されているため、快適なオフィス環境づくりやビジネスチャットの活用にも力を入れている企業が多いのも特徴です。
企業によっては従来のピラミッド型の組織ではなく、できるだけ上下関係が生じないフラットな組織構造にすることで、全ての従業員がお互いに遠慮することなく意見を言い合える仕組みづくりが行われていることもあります。
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各ベンチャー企業のカルチャーを知る方法
ベンチャー企業には、特徴的な独自のカルチャーがありますが、ベンチャー企業という括りの中でも企業の数だけ異なるカルチャーが存在し、個性も様々。
そのため、応募する際には各ベンチャー企業の独自のカルチャーも詳しく調べることが大切です。
ここでは、各ベンチャー企業のカルチャーを知る方法をご紹介していきます。
ネットなどで調べる
まず始めに、最も気軽にできて、多くの人にとって当たり前の習慣となっている方法がインターネットによる情報収集です。
企業の公式サイトだけでなく、まとめサイト、レビューなども参考になる場合もあるので、様々なソースから情報を集めていきましょう。
ただし、インターネット上には古い情報から最新情報までランダムな情報が混在しているだけでなく、レビューなどに関しては個人の独断と偏見が含まれている場合もあります。
全てを鵜呑みにせず、一次情報や自分で見聞きした事実も踏まえた上で、できるだけ正しく理解することが重要です。
また、一般的なニュースや業界ニュースなどの最新情報も定期的にチェックすると良いでしょう。
業界イベントやセミナーへの参加
ここ最近は、全国様々な場所で定期的にベンチャー企業に関する業界イベントや就活・転職イベントが開催されています。
企業が主催するセミナーや、業界に関連するワークショップを行なっている企業も多いです。
このような関連するコミュニティに積極的に参加してつながりを持つことで、同じ興味・関心を持つ人と意見交換をしたり、最新の情報を仕入れたりすることができるでしょう。
インターンシップ
インターンシップを通して、企業で働く社員の人と関わることで体感的にカルチャーを知ることもできます。
コーポレートサイトや会社説明会などだけではわからない、従業員の働き方やコミュニケーションスタイルなど、リアルな環境から感じ取ることによって、より理解を深めることが可能。
また、インターンシップを終えた後は、スムーズに採用プロセスにつなげられる場合もあるのがメリットです。
数週間から数ヶ月にわたるインターンシップによってお互いの価値観を擦り合わせることもできるので、もしインターンシップに参加した企業にそのまま就職する場合でも、誤解によるミスマッチを防ぐことができます。
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採用プロセス
実際に企業に応募して、面接などの採用プロセスの過程で企業のカルチャーを知ることもできます。
多くの企業では数回の面接を経て採用となるため、それぞれのステップで出会ったスタッフとの会話を通じて、より多角的に企業を知る機会になるでしょう。
一方的に情報を得るだけでなく自分から質問をすることもできるので、特に自分が重要視している企業カルチャーなどがある場合には、より詳しく知ることが可能です。
実際にベンチャー企業のカルチャーを体験する方法
インターネットや口コミなどである程度は企業のカルチャーを知ることはできますが、実際に企業と関わりを持つことでよりリアルに体験することが可能。
ここでは、実際にベンチャー企業のカルチャーを体験するための具体的な方法についてまとめていきます。
企業訪問
ベンチャー企業によって、企業訪問(OB・OG訪問)を受け付けているところもあります。
オフィスやスタッフの働き方を見学することで、よりリアルなカルチャーを体験することができるでしょう。
また、実際に働いているスタッフから話を聞ける場合もあるため、特にその企業での就職を希望している人はこのような機会を活用するのもおすすめです。
ベンチャー留学や共同プロジェクトへの参加
いきなり企業に応募するのではなく、短期間やプロジェクト単位での関わりを持つこともベンチャー企業のカルチャーを体験するのには良い機会です。
インターンシップよりもさらに深いところで企業と関われる場合が多いので、カルチャーを知るだけでなく実際に体験するための良い機会となるでしょう。
話を聞いてイメージしたものと、実際に働くことで得られる印象は大きく異なることもしばしばです。
成長過程にあるベンチャー企業に対してハードワークを想像する人も少なくありませんが、実際は仕事の進め方が効率的で、充実した毎日を送れるカルチャーが定着していた、というケースも少なくありません。
また、企業の事業内容が自分にとって未経験の分野でも、プロジェクトを通して興味が深まったり、一緒に働くメンバーとの居心地が良かったりと、新たな発見がある場合もあるでしょう。
ネットワーキングイベント
就職や転職に関連するイベントには様々なものがありますが、中には、ベンチャー企業に特化したネットワーキングイベントが開催されていることもあります。
自分の進みたいキャリアや企業に応じたイベントに参加することで、企業で働く従業員だけでなく、同じ目標を持った人など様々なつながりを持つことができ、より深く企業のカルチャーを知ることが可能です。
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まとめ
ベンチャー企業には、チャレンジングな精神やスピード感などといった独自のカルチャーがあります。
このようなカルチャーがあることで、企業は時代のニーズに合った商品やサービスを提供すると同時に、従業員の成長も促して働きがいを感じられるのも特徴です。
また、エキサイティングな仕事環境というだけでなく、快適な環境で心地よく働ける職場づくりや組織形成によって、ワークライフバランスの取れた働き方を実践できることもベンチャー企業ならではと言えます。
このような環境での経験は自信のポテンシャルを高め、今後のキャリア形成においても価値のあるものとなるでしょう。
今回ご紹介した基本的な特徴以外にも、その企業ならではの強みやカルチャーが存在します。
ベンチャー企業に興味を持った人は、ぜひ各企業のカルチャーや個性を調べてみてください。